二十七歳の地図

日記・詩・小説をつらつらと書き綴っています

『The Graduate』

まったく眠れないので、軽い短編を書いてみます。 The Graduate 蒸し暑い風が体中にまとわりつく朝。俺はいつものように重い体を起こして学校へ行ったんだ。 いつもの通学路、いつもの自転車置き場、いつもの校舎、いつもの教室。すでに教室には見慣れた連中…

The Real Thing

俺は平成という時代の雰囲気にうまく溶け込めていない 広告代理店の仕掛ける流行りモノは枚挙にいとまがないし 古いものは価値を失っていく 歴史の価値がわからなくなってしまった時代 子どもたちは年号や人名を必死に暗記させられている 知性とはなにか す…

TOPIA〜Non-Existent Place〜

はぐれ者が生きていくには世間の視線は少し冷たい 一人ひとりの個性が叫ばれるようになった時代でさえ、人間は集団で人を判断しレッテルを貼る 「本当のジブンはどこ?」 さみしいから寄り添い合い、虚しいからセックスをする。それもカジュアルなセックスを…

Somebody's Klaxon

「心から愛されたことがあるか」と聞かれた 僕はしばらく逡巡したあと、答えた。 「彼女と一緒に探してたものならあった気がする」 かざらない愛を。素顔の愛を。本物の愛を。 街では、誰かのクラクションが泣いている。 押し流され通り抜ける街の改札に、照…

There are a lot of Happy People

世界中にたくさんの人がいてよかった 幸せな人がいてよかった 俺は幸せな人が好きです どんな人が幸せなのか俺にはわからないけれど 幸せな人はあまり幸せでない人を幸せにする 俺よ!幸せになりなさい!

My Own Heart

25年生きていると様々な思い出が頭をかけめぐる。 『思い出』とはなんだろうか。 まず、思い出とは過去のものだ。未来の思い出という言葉は語義矛盾である。 人は年をとると思い出に捕らわれるようになる。あるいは、あの時こうすればよかったという人生の分…

My Cigarette Butt

舗装された道路にはいくつもの吸い殻が投げ捨てられている タバコは一時の安らぎを与えてくれる だけど吸い終わるともう用なしさ タバコから小さな安らぎを奪い取るとゴミ同然になっちまう 酒も女も同じ 俺たちはなにかから吸い取ることでしか満足できないの…

Like a Rolling Stone.

おいらはころがる石のよう 不格好に世間をころがり続ける ふと誰かがおいらを見てこういった 「お前みたいなもんはなんの役にも立ちやしねえ」 それでもおいらはころがり続けた ここではないどこかへ辿り着くまで

『孤独なダンサー』〜Homage of The Dance Hall〜

短編を書いてみました。 尾崎豊の『ダンスホール』という曲を元に小説風にしてみました。 孤独なダンサー あの日、僕は彼女に出会った。 その夜、僕はいつも通りに四人の友人と退屈な家から抜け出し、タバコをふかしながら歩いていた。やさしい秋風が頬を撫…

MORN〜Risers〜

一. 日常の義務とともに起きる朝 二. 社会への責任とともに起きる朝 三. 他者への服従とともに起きる朝 四. 未来への投資とともに起きる朝 五. 非日常への期待ともに起きる朝 六. ただふっと目を覚ます朝 あと何度、安らかな目覚めは訪れるだろう

Night on The Town

非日常とアルコールでしか傷を癒せぬ者たちよ 慰安を求めて夜の街をさまよい なにがわかるというのか 積み重なった思い出たちに 押しつぶされちまうだけだ 自分の力で自分を熱くできなきゃ 全部が嘘さ そろそろ本当のことを見つけなくちゃいけないよ あっと…

In The Depths of Sea

少しのお金とささやかな愛があれば それで幸せか 少しの親友とささやかな生きがいがあれば それで充実か 少しの時間とささやかな贅沢があれば それで満足か 少しの心とささやかな未来があれば それで人生か 一度深く 深く 沈もう そして 溜めた力で再浮上し…

Memorable Things

いままで愛した人を覚えているか いままで憎んだ人を覚えているか いままで哀れんだ人を覚えているか 誰かを覚えていること 誰かに覚えられていること あの子のことも あの人のことも あいつのことも 俺は覚えている だから あなたも誰かに覚えられている 『…

Unhappy Man

俺は不幸者 夜を背負ってあるく 俺は不幸者 悲しみのにおいを追いかける 俺は不幸者 街の流れに逆らいつづける 俺は不幸者 孤独とは疎遠になった だから 俺には本当の幸せがわかる 俺は生粋の幸福者

During a 80 Year Life-Span

おおよそ人の寿命は80年らしい。 よく自分らしさ、とか個性などというが、たかが80年で自分のことなどわかるのだろうか。 親の人格、生育環境、学校の友達、所属する共同体などによって、かなりランダムに自分自身が書き換えられていく。 本当の自分のような…

Attractive of Novel

俺が読書をし始めたのは20歳を過ぎてから。 それまで年に1冊くらいしか読んでいなかったと思う。いまでは少なくとも2日に1冊は読むようになった。 小説を読む楽しさというものは人それぞれだけれど、俺は文中の単語や言い回し、風景の描写に胸を打たれる。…

Sciences and Arts

理系と文系の違い 様々な議論が交わされてきたテーマだが、いまひとつはっきりしない 東浩紀の受け売りだが妙に納得したので紹介しておく。 理系の知は”反復可能な知”である なんど宇宙が生まれ変わっても相対性理論は存在するし、ニュートン力学は存在する…

Imagination

想像することが好き だけどなにかを想像してしまうのは なにかがイヤでたまらないからだ 想像力とは なにかの否定から生まれる 現実が受け入れられないから 人は別の世界を想像してしまう アニメや漫画や映画が好きであることは 現実に辟易している証拠だ 否…

In a Fast-Moving Society

変わらなければ うまくは生きていけない 周りに適合しなければ はぐれ者になっちまう これまでの自分を捨てて 新たな自分になれとの大合唱 チェンジ!チェンジ!チェンジ! 個性を求める一方で お前は変わらなければいけないと言われる あなたのままでいい、…

Softly Love

桜をみてキレイだという そんなあの子がほほえましくて 街に出て無口になる そんなあの子がかなしくて 早起きして小綺麗に化粧をする そんなあの子がけなげで 人と作り笑顔で話している そんなあの子がせつなくて あの子のことが ただふっと好きなんだ

Strangers

考えすぎだよ と人はいう 考えずにいるくらいなら 人でなくていいと 俺は思う 人間として生きるなら 人間的でありたい 人間的とは 考えることだ どうも考えすぎると この社会ではうまく生きられないようだ では動物になれと? 道端の石ころになれと? 心を殺…