二十七歳の地図

日記・詩・小説をつらつらと書き綴っています

人の行方、その先は

早朝、駅へ吸い込まれてゆく人々

足早に駆けて行きなんとか乗車してホッとする人

電車内では、人々の物理的な距離と心の距離の乖離が妙な空気を作り出す

それぞれが目的の駅へ降りていき、その後ろ姿を見てその人の生活を想像してみる

目の前の新聞を広げている中年の男性

この人にも幼少期があり、大切な人がいて今日も労働のために街へ出るのだろう

隣には厚化粧の真っ赤なルージュをつけた女性が足を組んでスマホをいじっている

 

みんなこれからどこへ行くというのだろうか

それは希望の今日か、憂うつな今日なのか

行き交う人々の一人ひとりが生きていて、過去があり生活がある

この東京という街で、人は他者にやさしくできるのだろうか

一人ひとりに優しさを向けられるのだろうか

俺もあなたも生きている

同じ時に同じ場所で出逢えたことに笑い合うことくらいはできる