二十七歳の地図

日記・詩・小説をつらつらと書き綴っています

Time of the town

この雑多な街中ではさまざまな人が彷徨い歩いている

ときには街という生命体に飲まれそうになり

ときにはすっかり気を許して無思考になる

伏し目がちに佇み誰かを待っている人がいる

欲望と悲哀が飽和した歓楽街へと吸い込まれてゆく人がいる

なにも真実など見つけ出せないままに、刹那的な享楽に身を委ねているだろう

世界には人も街も数えきれるほど存在している

それぞれの街にはそれぞれの物語があり、訪れる人を翻弄している

 

自由に生きろと言われても、自由に生きたら飢え死にしてしまう世界だから

日常のささやかな幸せと少しの愛するモノを大切に生きることしかできない

うまく生きるためには夢や希望でさえも不純物になってしまう

いったい我々はなんのために科学技術を進歩させ、インフラを整備し、過剰な消費行為を繰り返すのだろう

 

人はいつだって幸せになりたいものだ

だけど幸せへの道ってのが人間のちっぽけな脳みそじゃわからないから、少し遠回りしなければいけないのだろう

中途半端な時代に生まれてしまった我々はいったいどう人生を捉えたら良いのだろう

善く生きること、うまく生きること、幸せに生きること

性質の違う三つの生き方の狭間で蠢く昆虫のようだ

答えは出ないままに 今日も時計は律儀に時を刻んでゆく

はたして明日もいつもの自分であるだろうか?